???エンジン復活計画/本編
photo1正の本物ピストンです。メーカーはAE。2本リングです。リング、ピン、共に状態は良いです。これに関しても当時はいろいろなメーカーのリプレース品が存在しましたね。私もアッソ製やオメガ製のリプレース品を幾つも使いました。当時から本物を使い倒してしまうのが勿体無い、という意識が私の中のどこかにあり、そのためにオリジナルは取っておいて、走るときはリプレース品を使うという感じでした。
そのおかげで良い状態のオリジナルパーツが現代まで生き残っていたというわけです。
ストンの裏側です。メーカーであるAEの刻印が見て取れます。ピストンヘッドの裏側が焼けて茶色くなっていますが、昔の空冷エンジンはすぐこうなりましたね。空冷エンジンの特徴なのか、それとも当時のオイルの性能によるものなのでしょうか。私が現在メインで触っている水冷エンジンでは、ちょっと見ない光景です。
リンダーとピストンです。ボアはφ81mmです。ノーマルの600SLのボアはφ80mmなので、1mmオーバーということですね。ノーマルは583cc、TT2はフルスケールの597.4ccということになります。φ81mmのシリンダーも本物は当然ながらニカシルメッキのアルミシリンダーです。
当時というか最近でも、TT2のφ81mmのシリンダーはノーマルのφ80mmをボーリングして鋳鉄スリーブを入れ、それをφ81mmに加工した物だ、ともっともらしく語る人もいるようですが、そればっかりは違います。
ノーマルを加工した物とはいえ、メーカー製ですから、そこはちゃんとしていますよ。
私も、当時は本物のメッキシリンダーを使い続けるのが勿体無くて、ノーマルシリンダー改鋳鉄スリーブ入りφ81mmのシリンダーを幾つも造って使用していました。当時から、新車ではないTT2は世界中で殆どがこの仕様になっていたのだと思います。
る程度まで組みあがったクランクケースです。オイルシール類やオーリング等は現行の新品を使っていますが、その他の部品は殆どオリジナルです。さすがにピッスアップセンサーは当時の本物は何処かに行ってしまい見つからないのと、例えあったとしてもそれが本物かどうかを判断する事が出来ないとか、信頼性の問題とかも考え、比較的新しい年代の部品を使用しました。
話は違いますが、当時のエンジンが現行の純正エンジンスタンドにそのまま載ってしまうということは、有る意味凄いと思います。
ランクケースにピストンシリンダーが組み込まれました。だんだん出来上がってきたという感じですね。やはりドゥカティの空冷フィンは凄く美しいと思います。シリンダーから突き出たピストンヘッドの雰囲気も、まさに当時のレーシングエンジン、レーシングパンタですね。
ちらはリアシリンダーです。ピストンヘッドに有る刻印も見て取れますね。ボアを表す81という数字も見えます。シリンダーの上に打ってある刻印は、本来の刻印をつぶして打ち変えています。私が想像するに、つぶされた刻印は元のノーマルφ80mm時の刻印で、それをメーカーがボーリングしてφ81mmにしてメッキを再び施した後の寸法に基づいた刻印が新しいそれなのではないでしょうか?

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