? ???エンジン復活計画/本編
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photo1て、こちらはエンジンの主要部品であるクランクシャフト、コンロッド、それとバルブです。
勿論全てTT2の純正品、当時のままです。
クランクはご覧のようにピカピカ。クランクピンの状態も画像のように良好です。
フライホイール取り付け部シャフトの6山スプラインが時代を感じさせますね。コンロッドもピカピカ。小端部の軽量加工も当時のレーシングエンジンの定番で、各部品の研磨バフ掛け仕上げとともに、まさに手作業でのチューニングです。
この作業を施したのはどんなレーシングメカニックだったのでしょうか?
そんなことまで想像させる部品ですね。
一方バルブは耐熱合金であるナイモニック製です。
新品の頃は全体的にもっと黒っぽかったのですが、何回も使用し、その度に磨いていたので、黒かったコーティングも取れてしまいピカピカになってしまいました。ということで、バルブを光らせたのは私です。
ちらはコンプリートのシリンダーヘッド、クラッチカバー、クラッチAssy等です。
勿論皆TT2純正で当時のままですが、ヘッドに組み込まれているバルブは当時の社外品です。先ほどの画像にクランクやコンロッドと共に写っていたバルブが本物で、組んである社外品は当時イギリスのスポーツモーターサイクルスから入手した部品です。
当然ですが、この後の作業では本物の部品を使ってエンジンを組み上げます。
このエンジンは1983年型ですが、この時代のTT2純正クラッチはまだ湿式です。社外品としてNCR製の乾式クラッチが当時有名でした。それとGPM製の乾式クラッチも有りましたね。GPM製乾式クラッチは当時私も使用した事がありますが、ジャダーが出やすく、あまり良い印象がありませんでした。
カムシャフトのプーリーは懐かしい樹脂製です。かなり古いものなので、今となっては樹脂製というのもちょっと心配です。
の発掘してきたクランクケースです。
綺麗にするために何回も洗浄機で洗いました。おかげでかなり綺麗になりました。付属のベアリングは当時の物で、走行200Km程度とはいえ錆が発生しています。当然これらは新品に交換します。
オイルのドレンボルトが見えますが、この頃の物は使用する6角レンチのサイズが今の物よりワンサイズ大きいんですよね。
アリング類を交換するために今迄のベアリングを全て抜き取りました。こうした作業を行う場合、TFDでは電気炉を用いて全体を満遍なく暖めて作業をしています。
ストーブの上に載せて加熱とか、バーナーで炙って加熱とかの作業はちょっとイヤですね。
スイングアームピボットのブッシュが見えますが、さすがに走行が少ないのでダメージは皆無、状態は良好です。このブッシュはこのまま使用します。
ランクケースに新しいベアリングが挿入されました。クランクケースを電気炉で100℃を越えるあたりまで暖め、ベアリング類は冷蔵庫に入れて冷やしておきます。
バルブガイド交換の時のように液体窒素で冷やせば完璧なのですが、ここではそこまで冷やす必要はありません。冷蔵庫で冷やすくらいで用は足ります。
冷やしたベアリングを温まったケースのハウジングに入れていきますが、このくらいの温度差が有ると何の抵抗もなくストンと入ります。その直後ベアリングに熱が伝わると、ベアリングが膨張してそれなりの締めしろが発生し、嵌合します。

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